企業理念

— Decoding Life, Creating Future —

生命情報を読み解き、生き物の新たな可能性を創造する

生まれた時に決まっている遺伝的情報そのものを「ゲノム」と呼ぶことに対して、時間・環境依存的な後天的な分子レベルの影響を「エピゲノム」と呼びます。癌をはじめとする多くの病気は、喫煙や飲酒、食生活の乱れといったエピゲノムの異常が蓄積することにより発症するといわれています。また、エピゲノムはゲノムと同様に地球上のあらゆる生物が持つ分子機構であり、ヒトに限らず動植物や微生物においても重要な意味を持っています。そのため、エピゲノムは我々の社会において、ヒトのヘルスケア領域以外でも、農林水産といった様々な産業に関わってきます。

Rhelixaはコアコンピタンスであるエピゲノム解析技術を応用し、ソフトウェアや検査技術の開発、それぞれの目的に応じた研究開発のサポートを行っています。

効率的かつ効果的なエピゲノム解析を実現する上で、網羅的な大規模遺伝情報の取得が必要になります。その際、最先端のゲノム配列決定装置である次世代シーケンサーが欠かせません。Rhelixaでは次世代シーケンサーを使用するための専門のラボ、人材、ノウハウが揃っており、更にそれより得られたデータを解析するためのソフトウェア、人材、ノウハウが揃っています。

これまでRhelixaでは、ヒトや動物(主にペット)のヘルスケアにおいては遺伝的な体質から病気の進行具合まで、農林水産業においては土壌や水、生産物の発育の管理や最適化、それらを実現するための様々な検査を確立してきました。

事業テーマ

  1. エピゲノム情報解析プラットフォームのデファクトスタンダードを創る。
  2. 世界で唯一、エピゲノム研究開発のデザイン、実験、解析、論文/製品化までをハンズオンでサポートする。
  3. エピゲノム解析により得られた知見を応用し、独自の検査や製品を開発する。

事業内容

次世代シーケンサーエピゲノム実験・解析を中心として、以下の3つの事業を展開しています。

【実験解析】
次世代シーケンサーを用いて、ATAC-seq(下記に概要)をはじめとする最先端のエピゲノム実験を行っています。時間・環境依存的な影響を明らかにするエピゲノムに加え、遺伝的な体質やリスクを予測するゲノム、環境状態を明らかにするメタゲノムに関わる実験のサービスも提供しています。その他、他社では受けられないカスタマイズ性の高い実験も対応可能です。

注)ATAC-seqとは
ゲノムワイドにオープンクロマチン領域を特定し、その状態維持・変化に関わる転写制御因子とその作用メカニズムを予測することが可能です。ATAC-seq法ではTn5 transposaseを作用させることで、オープンクロマチンDNAの断片化とシーケンシングアダプターの付加を同時に行います。それにより、少量の細胞(5×10^4以上)からでも実験・情報解析が可能であり、FAIRE-seq法やDNase-seq法に置き換わる新たな手法として注目されています。得られたオープンクロマチン領域に対して、転写因子の結合モチーフを解析し、近傍の遺伝子の発現パターンや機能を統合的に解析することによって、主要な転写因子とその制御機序を予測することが可能です。

【情報解析】
エピゲノム実験より得られる多様なデータを組合せ、特定の細胞の状態を維持・変化させる制御因子、それらによる制御機構を明らかにします。エピゲノム情報解析においては、mRNAやnon-coding RNAの発現、DNAメチル化、ヒストン修飾、転写制御因子の結合、高次構造など異なる性質を持つデータを組合せ、有用な情報を抽出していく必要があります。目的に応じてどのような戦略をとるか、Rhelixaには独自のノウハウと、それを実現するための技術があります。

エピゲノム情報の他にも、次世代シーケンサーより得られたゲノム・メタゲノム情報の解析も可能です。個々のデータ解析から、それらを組合せた統合解析はRhelixa特有の技術です。更に、遺伝情報以外のデータも合わせて取得されているプロジェクトの場合は、独自の機会学習アルゴリズムを用いて、それら異なる性質を持つ情報の統合解析を行います。

【基礎研究・研究開発サポート】
次世代シーケンサーを用いた研究開発を、デザインから始まり、実験から解析、最終アウトプットである論文や製品化までをハンズオンでサポートします。製品化の対象は、主に特定の状態を判断するためのゲノム・エピゲノム検査です。検査の開発においては、次世代シーケンサーを用いて網羅解析を行い特定の状態に変化・維持させている因子を絞込み、最終的にはそれらを勘弁に検出する方法を確立します。対象の因子を絞り込むことによって、開発された検査はユーザーフレンドリーな価格や手間で提供可能になります。

ビジョン

2000年に初めてヒトの全ゲノムが解読されて以降、ゲノム情報を読み取る技術は革新的な飛躍を遂げ、これより数年のうちに、ヒトゲノム解読コストは1万円以下になると言われています。それにより、これまで主にヒトのヘルスケアの分野での応用が中心であったゲノム・エピゲノム解析技術が、ヒトの以外の生物を対象とする検査や研究開発、産業に利用される世界がやってきます。

一方で、現在のゲノム・エピゲノム情報を解析する技術は、大学や専門機関、企業による基礎研究の範疇にとどまり、多くの人にとって簡単に利用できるものではありません。

Rhelixaは、毎日の暮らしから産業まで、あらゆる場面で生命情報が活用される社会を実現するため、ゲノム・エピゲノム情報に基づく独自の検査技術を開発し、あらゆる人が簡単に生命情報を活用するための統合解析プラットフォームを創出します。