韓国人コホートを対象とした研究で当社生物学的年齢計算モデルの有効性が確認されました

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Frontiers in Aging誌に掲載された論文において、当社独自のTransfer Elastic Net法によって日本人集団のDNAメチル化パターンを学習したエピジェネティック・クロック (以下「当社クロック」) は、韓国人集団においても高い評価精度を示したほか、健康アウトカムとの強い関連性も確認されました。この結果は、当社クロックが韓国を含む東アジア人種における新たな健康予測ツールとして活用できる可能性を示唆しています。

※参考: DNAメチル化情報に基づく生物学的年齢評価指標の新規構築手段の開発と構築された日本人向けエピジェネティック・クロックに関する論文がMathematics誌に採択

【研究概要】

本研究では、韓国人コホートデータ(KARE、HEXA)を活用し、複数のエピジェネティック・クロックの精度評価を行いました。評価結果から、Transfer Elastic Net法によって日本人集団のDNAメチル化パターンを学習した第2世代エピジェネティック・クロック(PCPhenoAge)は、多人種混合データで学習された既存のエピジェネティック・クロックよりも、暦年齢や生物学的年齢の評価において高い精度を示すことが確認されました。

【掲載論文】

【題名】Assessing the utility of epigenetic clocks for health prediction in South Korean
【著者名】Dong Jun Kim, Joon Ho Kang, Ji-Woong Kim, Sun bin Kim, Young Kee Lee, Myeong Jae Cheon and Byung-Chul Lee
【掲載誌】Frontiers in Aging
【掲載日】2024/12/2

株式会社Rhelixa(レリクサ)について

当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデータを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。