『シングルセル ATAC-seq』では、凍結組織または凍結細胞をお預かりし、適切な裸核条件を当社で検討後、10x Genomics社のプラットフォームを用いてシングル核レベルでオープンクロマチン領域を網羅的に解析します。
シングルセルで実施することにより、細胞の状態や種類はもちろん、エピゲノムの全体像を解析することができます。
バルクでの解析では個々の細胞のDNAがプールされ構成細胞の平均値が結果となりますが、シングルセル解析では細胞一つ一つについて解析することができ、バルク解析で見えてこなかった細胞ごとのオープンクロマチン情報を得ることができます。
シングルセルATAC-seq解析において品質の良いデータを得るためには、サンプルの適切な裸核条件の検討工程が非常に重要となります。コストに見合う試験結果をご提供できるよう、ご依頼前に試験サンプルに関してインタビューを行い、品質の良いデータを得るための裸核の条件検討から実施いたします。
さらに、当社ではカウンセリングに基づいたカスタム性の高いシングルセル解析プロセスの構築、論文作成を視野に入れた図版作成など、柔軟な研究支援を行ない、お客様の研究プロジェクトにおけるシングルセル解析の威力を最大化します。
シングルセルレベルで解析する意義
- 1.細胞の分類:データをもとにした分類で細胞集団の内訳の把握
- 2.細胞集団の比較:細胞集団間の差異、機能的特徴の発見
- 3.新しい細胞集団の発見:細胞亜集団の発見・機能解析によるバイオマーカー・創薬標的の発見
- 4.細胞決定の道筋をたどる:擬似的な時間軸の発見・細胞運命分岐の発見